データ復旧率とは、データを復旧できた割合のことを指します。そもそもデータ復旧業者によっては、データ復旧率を公表していない業者も存在するため、技術力に関して不透明になっています。データ復旧業者に依頼する場合は、「データ復旧率90％以上」などの実績を持っている技術力の高い業者に相談することをおすすめします。復旧率については以下の記事でも詳細に説明していますので、是非参考にしてください。

業者によって異なりますが、技術力の高い業者であれば基本的に拡張子のつくデータはほぼ全て対応してもらえます。Word、Excel、PDF、JPEG、PNG、GIF、MP4、AVI、MP3、WAV、ZIPといったよく使用されるデータから、MySQL、Oracleなどのデータベース、Outlook、Gmailなどのメールアーカイブデータ、Kindle、iBooksなどの電子ブックデータまで幅広く復旧できます。
復旧ソフトで対応できるメディアや拡張子は業者より限られます。また、データ復旧ソフトの対応範囲内であっても、データ損失の原因や機器の状態などによって復元に失敗するケースもあります。

データ復旧不可となった機器でも、別の業者で復旧できる可能性があります。業者によって技術力や経験、設備の差があるため、より高度な作業に対応できる業者に相談するとよいでしょう。高度な作業に対応できるかどうかは、復旧率が高いかどうかや、国内外から最新設備を導入しているか、クリーンルームを保有しているか、技術力の高さによって公的機関から表彰された実績があるかどうかといった点から見極めることができます。

自力でデータ復旧が可能かどうかはケースバイケースです。「データを紛失したり、誤って削除してしまった」という場合、データ復元ソフトを使用して、失ったデータを復元することができる場合があります。一方、原因がよくわからない場合や、機器から異音・異臭がする場合、そもそも起動できない場合には専門業者で確認してもらうことをおすすめします。

診断・復旧にかかる時間は業者によって異なり、診断は数時間～1週間、復旧は即日～1ヶ月ほどとかなりの差があります。速い業者であれば、機器を持ち込み即日診断してもらうことも可能です。

診断・復旧スピードが速い業者の特徴は、経験豊富なエンジニアのチームを有していて、高度なツール・膨大なデータベースからその場で問題を迅速に特定し、データ復旧の可能性を割り出すことです。また、リソースが埋まっていると順次対応になってしまうので、復旧設備やエンジニアの人数のキャパシティに余裕があるかどうかも重要です。

個人情報の取り扱いは、業者ごとのセキュリティポリシーによって異なります。預けた機器の個人情報が適切に管理されているかどうかは、以下の基準を確認しましょう。
①明確で包括的なプライバシーポリシー（個人情報保護方針）を設けている
②セキュリティの国際規格（ISO）やPマークの認証を取得している
③セキュリティゲートや警備員が設置されている
これらは、企業のウェブサイトの「個人情報保護方針」または「プライバシーポリシー」というページで確認できます。

データ復旧費用は、障害の種類や程度（論理障害、物理障害）だけではなく、データ復旧業者によって大きく異なります。

費用の相場は、物理障害なら4万～数百万円、論理障害なら3万～数十万円と幅があります。また、復旧費用とは別に依頼前の診断料、キャンセル料、配送料、バックアップ費用などが追加でかかる場合もあるので、相談前にその業者の料金システムをよく確認しましょう。